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横一列に並ぶ家

引越しの際の挨拶は必ずしも必要なわけではありませんが、挨拶をする場合は失礼のないようにマナーを守らなければなりません。挨拶する相手の都合を考慮して、感じよく手短に済ませましょう。この記事では、引越し時の挨拶の必要性や挨拶に行くタイミング、挨拶のポイントについてご紹介します。

そもそも引越しの挨拶は必要?

近年、価値観の多様化や個人情報の観点から引越しの挨拶をしない人も増えています。とはいえ、挨拶をしないと近所からの印象が悪くなる可能性があったり、生活音などによるトラブルが起こりやすかったりするといったデメリットがあることも事実です。引越しをしたら、一人暮らしの女性など防犯上のリスクがある場合を除き、可能であれば挨拶回りをしておくと良いでしょう。

一般的には挨拶した方が良いが臨機応変に対応する

災害や病気など万が一の際や、生活音で迷惑をかけてしまう可能性を考慮すると挨拶はした方が良いでしょう。しかし、近年は個人情報を教えたくないと考える人が増えたことや、防犯上好ましくないとして挨拶回りを省略する傾向もあります。近所の家族構成や住民の雰囲気を把握しておきたい、ペットや小さい子どもがいて騒がしくしてしまうかもしれない、という人は挨拶しておくと安心です。生活音で迷惑をかけてしまう可能性がある場合、最初にその旨を伝えて顔見知りになっておいた方が騒音トラブルのリスクを軽減できるでしょう。

一人暮らしの女性は挨拶しない方が良い場合もある

女性の一人暮らしだと近隣にわかるとストーカーや盗難被害など防犯上のリスクが高まるため、この場合は挨拶しない方が無難です。また、単身者向けの賃貸であれば近隣住民と関わる機会がほとんどないため、男性でも引越しの挨拶をしない場合も少なくありません。一度近隣住民と顔を合わせておきたい場合は友人や家族と一緒に挨拶に行くことをおすすめします。近隣がファミリー層、あるいは女性向けの賃貸の場合は、災害や病気などの万が一に備えて挨拶しておくと安心でしょう。

挨拶に行くタイミング

生活リズムには個人差があるため、一般的とされている期間や時間帯に挨拶に行きましょう。新居の近隣だけでなく、お世話になった人に感謝の気持ちも込めて旧居の近隣にも挨拶に行くことが大切です。複数回訪問しても不在の場合は無理して挨拶しようとせず、以下でご紹介するような対応をとることをおすすめします。

旧居・新居のいずれも引越し前日までに挨拶する

旧居は引越し1週間~前日までに、親しい関係であれば2週間くらい前には挨拶に行きましょう。親しい関係であるにも関わらずギリギリに引っ越すことを伝えると、もっと早く教えてほしかったという気持ちにさせてしまいます。ただし、早い時期に引っ越すことを伝えたうえで前日に改めて挨拶しに行くのであれば問題ありません。一方、新居には引越し前日、遅くても翌日までに挨拶に行くのが一般的です。これよりも遅れてしまうと挨拶回りのタイミングを逃してしまったり、近所の人にあまり良くない印象を与えてしまったりする可能性があるため注意しましょう。

挨拶をする時間帯に気を付ける

     引越しの挨拶は休日の明るい時間である10時~17時が一般的です。食事時や土日祝日の午前中は、相手が忙しかったり身支度が整っていなかったりするため控えましょう。引っ越したばかりの時は挨拶する相手の生活リズムがわからないため、一般的に想定される寝起きの時間帯や忙しい時間帯を避けるのがポイントです。引越しの挨拶は、短い時間とはいえこちらの都合で相手の時間を奪ってしまうことも念頭に置いておきましょう。賃貸物件で挨拶する場合は、大家や管理会社などに引越しの挨拶をしたい旨を伝えて、事前にどのような住人が住んでいるか聞いてみるのも一つの方法です。学生やサラリーマンという情報だけでも得られれば、挨拶に行きやすい時間帯の目途が付くでしょう。相手が土日休みでない場合は19時~20時ごろに訪問することもできますが、21時以降は避けるべきです。

不在の場合には適切に対応する

相手が不在の場合は時間帯や曜日を変えて再度訪問しましょう。再度訪問する際も、相手の都合を考慮して前述した時間帯に訪問します。再訪問の回数は3回までが目安で、3回訪問しても不在の場合は挨拶状を書き置きするのがマナーです。このように複数回訪問しても不在の場合、相手と生活リズムが異なる可能性があるため、手土産に挨拶状を添えてドアノブにかけておくか、ポストに投函しましょう。旅行や出張などで長期不在の場合もあるため、手土産は食品ではなくタオルやキッチン用品といった消耗品などが無難です。

挨拶状には以下の内容を記載します。

  • 引っ越した場所(何階の何号室や自宅の番地など)
  • 自分の名前(家族であれば世帯主)
  • 不在だったため手紙による挨拶にした旨
  • 結びの言葉(「よろしくお願いいたします」など)

また、小さなお子さんがいる場合は泣き声や足音で迷惑をかけるかもしれない旨を一言添えると良いでしょう。

挨拶に行く範囲

挨拶に行く範囲は賃貸物件の規模や立地条件によって異なる場合もありますが、挨拶回りの範囲はある程度決まっています。引越し先の環境に合わせて臨機応変に挨拶回りをしましょう。不安な場合は引越し時にお世話になった不動産会社に確認しておくと安心です。

集合住宅の場合

アパートやマンションであれば、外出する際に顔を合わせやすい両隣と生活音が響く上下階に引越しの挨拶をします。前述したとおり、事前に引越しの挨拶を済ませておくことによって、生活音トラブルのリスクが防げるからです。日頃からコミュニケーションをとり、良好な関係を築いておくと、お互いに多少の生活音に対する理解や配慮ができるでしょう。また、集合住宅の場合は近隣住民だけでなく、集合住宅の大家さんや管理人さんにも挨拶をします。挨拶を通じて、トラブルや不明点が発生した際に相談しやすい環境づくりをしておきましょう。

一方、集合住宅とはいえ、社宅の挨拶回りは注意が必要です。戸数が少ない場合など、なかには全戸に挨拶をする必要がある場合も少なくありません。大家さんやお隣さんなど社内に詳しい人などに事前に挨拶回りの範囲について相談すると良いでしょう。また、社宅によっては、最初に上司から挨拶する、社内での序列に従って挨拶する、など挨拶に行く順番のルールが決まっている可能性もあるため、その点もあわせて確認しておくことをおすすめします。

一軒家の場合

一軒家の場合、顔を合わせる機会が多い両隣と向かい側にある3軒、裏の家に挨拶に行きます。ファミリーであれば家族そろって挨拶しに行くのが一般的です。また、地域の町内会や自治会などの活動が行われている場合は、町内会長や自治会長にも挨拶に行きましょう。地域の決まりごとや知っておくと便利な情報を教えてもらえるかもしれません。なお、立地条件によっては区画一帯の住民に挨拶することもあるため、臨機応変に対応しましょう。

引越し時の挨拶のポイント

引越し時の挨拶のポイントとして、手土産を持参すること、挨拶に適した服装で行くこと、簡潔でわかりやすい言葉で挨拶すること、の3点が挙げられます。手土産は値段の相場や引越しの挨拶に適した品物がある程度決まっているため、「ちょっと気が利いているけれど無難なもの」を選ぶと良いでしょう。

手土産(粗品)

挨拶時は気の利いた手土産を持参して行くのがポイントです。手土産を持参する際は一度に何軒ものお土産を複数持ち歩くのではなく、訪問先ごとに持って行きましょう。やや手間がかかるものの、大きな紙袋などに複数の手土産を入れて挨拶回りをすると業務的に見えて印象が悪くなる可能性があります。また、手土産は「御挨拶」や「御礼」と名前を記載した紅白蝶結びタイプの「のし(かけ紙)」を付けて渡すのが一般的です。のしを付けることによって、丁寧な印象を与えられると同時に名前をわかりやすく伝えられます。

手土産はタオルやふきん、食器用スポンジなどの消耗品や日持ちのするお菓子がおすすめです。手土産は単価約500~1,000円の相手の負担にならないものを選びましょう。消耗品を選ぶ際は、香りの強すぎるボディーソープや洗剤など好みが分かれそうなものは避け、シンプルで万人受けするものがおすすめです。また、お菓子はアルコールやカフェインが含まれているなど、相手の体質に合わない可能性があるものは避けた方が良いでしょう。

引越しの挨拶におすすめの手土産は以下のとおりです。

  • お菓子
  • お米
  • お茶
  • ラップ
  • タオル
  • ふきん
  • 洗剤
  • 入浴剤
  • ボディーソープ・石けん
  • ティッシュペーパー
  • キッチンペーパー
  • トイレットペーパー
  • 地域指定のごみ袋
  • 図書券・ギフトカード
  • そば

引越し挨拶の手土産は、百貨店や大手スーパー、ドラッグストア、ネット通販などで購入できます。ドラッグストアの場合は安価で購入できるものの、包装やのしを自分で用意しなければならないため注意が必要です。

挨拶する際の服装

挨拶する際の服装は、カジュアルすぎず、かしこまりすぎないのがポイントです。男性は革靴に襟付きのシャツやジャケット、女性はワンピースや襟付きシャツにカーディガン、膝下丈のスカートが適しています。身だしなみを整え、清潔感があって明るい印象になるようにしましょう。男性は、サンダルやスニーカー、着古したTシャツなどだらしない印象になってしまう服装は避ける必要があります。同様に、女性は派手な色や柄、露出の多い服装を避けましょう。清潔感のある服装はもちろん、明るく挨拶をすることも重要です。第一印象はとても重要なので、面倒くさそうにしたり、ぼそぼそと話したりすると後々まで悪い印象が残ってしまうため注意しましょう。

挨拶の内容

引越しの挨拶は笑顔で手短に済ませるのがポイントです。「はじめまして。この度●●(何号室や家の位置)に引っ越して参りました〇〇(名前)と申します。どうぞよろしくお願いいたします」というように、引越しの挨拶に来た旨と名前を簡潔に述べます。小さいお子さんやペットがいる場合は騒音を立ててしまうかもしれない旨を伝えておきましょう。周囲の理解が必要となるような不安要素は最初に伝えておくことが重要です。軽い立ち話になった場合、プライバシーに関わる話題や政治や宗教など価値観が異なる可能性がある話題は避けるべきです。ごみの出し方や住環境など当たり障りのない話題を選び、長話にならないように気を付けましょう。

まとめ

ここまで、引越しの挨拶はできればした方が良いが状況に応じて臨機応変に対応することや、挨拶に適したタイミング、押さえておきたいポイントについてご紹介しました。引越しの挨拶をする際は、明るい笑顔で簡潔に挨拶と自己紹介をすることが大切です。第一印象を良くして、新しい土地にスムーズに馴染めるようにしましょう。