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賃貸借契約書

賃貸物件を借りている場合、契約更新の時期は必ずやってきます。決して少なくない更新料の額をみたときに頭をよぎるのが、「賃貸の更新料を払うべきか、それとも引っ越すべきか」という悩みでしょう。更新料の支払いが迫ると余計に引越しが魅力的に思えてくるかもしれません。そこでこの記事では、更新・引越しそれぞれのメリットとデメリットについて、費用の比較や手続きなどとあわせて詳しく解説します。

更新料を払うタイミングで引越しを検討しよう

多くの人が引越しを考える一つのきっかけとして、住まいの更新料支払いのタイミングが挙げられます。賃貸物件にお住まいの方であれば、定期的に契約の更新手続きが必要です。更新料は通常の家賃とは別に発生するため、この機会に引越しを検討される方が多くいます。また、更新時には家賃や入居条件の変更が行われる場合もあります。入居者にとっては契約内容を改めて再検討する良い機会であるため、普段当たり前に感じている居住環境についても振り返ってみるのがおすすめです。

更新と引越しのメリット・デメリットを確認

更新と引越し、どちらを選択すれば良いのでしょうか。それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分にとって重要なポイントで判断しましょう。

引越しをするメリット・デメリット

引越しのメリットは主に3つ挙げられます。

新しい環境で生活をスタートできる

街も空気も使う交通機関も、あらゆる環境が一新されます。窓から見える景色も変わるので、日々の生活を文字どおり新しいものにすることができます。

通勤時間等を短縮できる

長時間の通勤は知らず知らずのうちにストレスが溜まってしまい、日々の生活への影響も侮れません。引越しで通勤時間を削減できれば、ストレスを減らせると同時に空いた時間を有効に活用できます。

断捨離を行える

「いつか使うかもしれない」と捨てられずに溜まってしまうものは、引越しのタイミングで整理するチャンスです。身も心も軽くして、新たな生活を始めることができます。

一方で、デメリットとしては2つ挙げられます。

手間がかかる

引越しを一度でも経験された方であればご存知でしょうが、引越しは簡単な作業ではありません。荷物をまとめるのも一苦労で、それに加えて電気・ガス・水道・インターネットなども変更しなければなりません。

費用がかかる

引越しそのものだけでなく、敷金・礼金や不動産会社への仲介手数料など、ある程度まとまった予算を確保することが必要です。

更新するメリット・デメリット

引っ越さずに更新する場合はどうでしょうか。こちらもメリットは主に3つ挙げられます。

住み慣れた環境で引き続き生活できる

環境が変わり変化を楽しむということは、メリットでもありますがリスクも伴います。親しみのある場所でこれからも暮らせるという安心感は大きなものでしょう。

引越しをする手間が不要

引越しのデメリットの裏返しですが、日々の忙しい生活の中で余計な手間はかけないほうが得策かもしれません。

家賃交渉を行える

情報収集も必要ですが、更新のタイミングは大家さんと賃料について話せる良い機会です。状況次第では、理想の家賃を交渉できるチャンスかもしれません。

一方、更新のデメリットは2点挙げられます。

更新手数料がかかる

費用面の負担はやはり無視できないでしょう。

環境を変えることができない

現在の住環境に満足している場合を別として、例えば人間関係や騒音問題といった場所に依存する問題がある場合は、更新をしている限り継続して問題と付き合う必要があります。また繰り返し更新をしていると、身の回りのものを整理したり大々的に掃除をしたりする機会を自ら作り出すことが難しい場合もあります。現在の暮らしに不満のある方にとって、物件の更新は適切な選択肢とはいえません。

更新費用と引越しにかかる費用を比較

更新と引越しのデメリットにおいて、どちらも費用がかかる点を挙げましたが、具体的にはそれぞれどのような費用がかかるのでしょうか。ここでは引越しと更新の費用に関する考え方を解説します。

更新にかかる費用の考え方

一般的に、賃貸物件であれば2年に1度のタイミングで契約の更新が発生し、更新の際に手数料が発生します。国土交通省が発表した「平成27年度 住宅市場動向調査」によると、更新の際に手数料がかかるという世帯は全体の38.7%で、その際の料金の相場は「家賃1カ月分」が 63.9%という結果が公開されています。

この更新手数料に加えて、火災保険などの保険料や保証会社の利用料も同時に更新されます。これらの更新手続きは住んでいる物件を管理している不動産会社で行うことが一般的です。更新の直前になって焦らないためにも、事前に何の支払いがどの程度必要なのか、契約書を見直して確認しておきましょう。

引越しにかかる費用の考え方

次は引越しにかかわる費用についてです。季節や引越しの規模によって金額は変動しますが、引越し業者に依頼する場合であれば必ず費用が発生します。また、前家賃・日割家賃・仲介手数料・保証会社利用料・火災保険料・敷金・礼金・クリーニング費用・カギ交換費用もかかってきます。

更新と比較すると、引越しはより大きな出費が想定されます。ただ、最近では敷金や礼金がかからない「ゼロゼロ物件」やフリーレント期間が設定されている物件など、初期費用を大幅に抑えられる物件も増えています。

更新・引越しに必要な手続き

最後に、更新と引越しに必要な手続きについても解説します。特にステップの多い引越しは、時期ごとに分けて代表的な手続きをまとめたので参考にしてみてください。

更新に必要な手続き

更新に必要な手続きは、不動産会社が指定した書類に記入をして必要箇所に印鑑を押すのが基本的な流れです。一般的には物件の更新時期が近くなると書面にて通知が送付されます。通知を受け取ったら、物件の更新をどうすべきか考えておきましょう。

書類以外では更新手数料と火災保険料の支払いも必要です。地域によっては更新手数料が発生しない場合もありますが、事前に準備が必要な金額です。支払いの遅れなどでトラブルを起こさないためにも、前もって用意しておきましょう。

引越しに必要な手続き

引越しすることを決めたら、まずは引越し業者の選定をして契約を結ばなくてはなりません。単に引越し業者といっても数が多いため、まずは見積もりを取る必要があります。効率的に比較するには、大手・中堅・地域密着などに分けて、それぞれの引越し業者から見積もりを取るのがおすすめです。

引越し業者を選定したら、次は具体的な日程調整をしていきます。引越しの多い繁忙期や土日は需要が高く混み合うため、料金も高い傾向にあります。また、現在入居している賃貸物件には退去申告が必要です。一般的に、退去申告においては退去日の1ヶ月前までに退去通知を行いますが、物件によっては契約でそれ以前に通知をする必要があるため注意が必要です。引越し業者の選定や日程調整に明確な期限はありませんが、ゆとりを持って行動しておくと安心でしょう。

数ヶ月前に行う手続き

前もって行いたい手続きとしてインターネット契約が挙げられます。スマートフォンやパソコンを持つ世帯が増えた現代においてインターネットはなくてはならない大事な生活インフラですが、新居での開通工事に時間がかかるケースがあります。引越し後もスムーズにインターネットを使いたい場合は、早めに手続きを進めておきましょう。

1週間前に行う手続き

まず、電気・ガス・水道などのライフラインの手続きを進めましょう。電気は、電話かインターネットにて契約している電気会社に使用を停止したいことを連絡しましょう。その際は、手元に使用量のお知らせを用意しておくと手続きがスムーズです。ガスは、契約しているガス会社に連絡してガスの使用停止したいことと引越しの日付を伝えます。お客様ガス番号の記載のある領収証を手元に用意しておきましょう。水道は、自治体の管轄である水道局に水道の使用を停止したいことを伝えます。この際もお客様番号がわかる領収書などを準備しておきましょう。

また、転出届も忘れてはなりません。引越しで居住地を管轄する役場が変更になる場合は転出届の提出が必要です。役場にて手続きをしましょう。

さらに、郵便物の転居届も提出しておきましょう。この手続きは、最近ではスマートフォンからも手軽に行えるようになっています。

当日に行う手続き

引越しの当日は、旧居で行う手続きと新居で行う手続きがあります。旧居では、掃除や荷物の搬出などを終わらせたら、旧居の鍵を管理人や大家さんに返却して旧居を明け渡します。また、場合によってはガスや水道の使用停止の立会いが必要なケースもあります。新居ではインフラ環境を整えるため、電気や水道の開栓・開始を行います。ガスの開栓については自分で行えないため、業者の方に開栓作業を依頼し立ち会いを行います。

引越し後に行う手続き

新居への引越し後にもいくつかの手続きが残っているので忘れないようにしましょう。まずは、役所に転入届もしくは転居届の提出が必要です。引越しにて居住地を管轄する役場が変わる場合は転入届、同一市区町村内での引越しの場合は転居届を提出します。提出期限が設けられているため、忘れずに早めに手続きを終わらせましょう。利用機会の増えているマイナンバーカードも住所の変更が必要です。転入届や転居届と同時に手続きができるので、こちらも併せて変更の申請を行いましょう。

また、国民健康保険も手続きが必要です。同一の市区町村の引越しであれば、役所にて住所変更をするのみで手続きは簡単です。国民健康保険証と印鑑を忘れずに持参しましょう。他市区町村への引越しの場合は、役所にて加入手続きが必要になります。

まとめ

この記事では、賃貸の更新料は支払うべきか、それとも引っ越すべきか、その両面にスポットを当てて紹介しました。更新も引越しもそれぞれにメリットがありますが、今の環境を変えてみたいという方は、引越しを検討してみてはいかがでしょうか。手間はかかりますが、引越しは新たな出会いや発見があるライフイベントです。賃貸の更新をきっかけに、引越しについて改めて考えてみてくださいね。