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引越しにかかる費用と現金

引越しは、多くの人にとって頻繁に経験することのない一大イベントです。スムーズな引越しを実現するためには、きちんと計画を立て、特にお金の面で入念な準備をする必要があります。この記事では、引越しにかかる費用にはどのようなものがあるのかを解説したうえで、一人暮らしの場合、二人暮らしの場合、家族の場合に分けてそれぞれで必要となるお金の目安をご紹介します。最後に引越し費用を安く抑えるポイントもみていきましょう。

引越し予算の内訳

引越し作業にかかる費用

引越し業者に支払う費用は、トラックを借り切る場合と小口の荷物を宅配便のように他の荷物と詰め合わせて運ぶ場合とで異なります。

引越しの費用は、基本的に「基準運賃+料金+実費+附帯サービス」で算出されます。

基準運賃

基準運賃は荷物を運んだ時間または距離を基準に定まります。

料金

休日、深夜・早朝の運送になると割増料金が加算されます。また、3月中旬~4月上旬までの繁忙期にも割増料金が設定されています。

実費

実費とは、作業員の人件費や有料道路の使用料などのことです。梱包資材も実費に含まれます。一般的に段ボールなどの梱包資材は一定量まで基本的料金に含まれていることが多いです。

附帯サービス

附帯サービスとはいわゆるオプションのことです。洗濯機の取付、エアコン、アンテナの取り付け・取り外し、ピアノを運ぶ場合、家具の防虫・消毒など、業者によりさまざまなオプションが設定されています。

不用品の処分

引越しするときにはたくさんの不用品が発生します。小さなものは通常のゴミとして処分できるのでお金はかかりません。家電や家具は自治体や不用品回収業者のサービスを使って処分します。エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機はリサイクル制度を使って処分します。不用品の処分の詳細については自治体のサイトを確認したり直接問い合わせたりしてみましょう。

いままでの物件から退去するための費用

退去するときには、物件の状態を元に戻す、すなわち「原状回復」を行う責任があります。原状回復とは、引越し作業でついたキズ、適切に手入れしなかったことでついた破損、タバコヤニや臭い、ペットがつけたキズなど、通常の消耗や経年変化にあたる劣化「以外」の部分を回復させることです。修理が必要となった場合、敷金を超えていれば費用が発生し、敷金を超えなければ差額が返金されます。なお、解約までの家賃も必要となるため注意しましょう。

新しい物件の契約にかかる費用

新しい物件に入居するときには、家賃だけでなくさまざまな費用が必要になります。主な費用は以下のとおりです。

前家賃・管理費(共益費)

家賃は前払いが基本です。そのため、新しい物件を契約するときには先に家賃を支払うことになります。月の途中で入居するときには日割り計算します。家賃の支払いが前になるか後になるかの違いですが、一時的に費用が発生するので引越し予算に入れておく必要があります。
管理費(共益費)は物件の共有スペースのための費用です。毎月家賃とともに支払う必要がありますが、前家賃を支払うときにも一緒に支払います。
相場ですが、前家賃は通常1~2ヶ月分、管理費は家賃の5~10%と言われることがありますが、実際は物件ごとに異なります。特に管理費はエレベーターなどの管理するべき設備が増えれば増えますし、同じマンションに入居していても面積が広ければ多く割り当てられます。

敷金・礼金

敷金は、部屋を退去するときの原状回復にかかる費用をあらかじめ支払っておく費用です。原状回復にあまり費用がかからなければ差額を返還され、逆に費用がかかれば追加して支払います。一方で、礼金は大家さんに対するお礼の意味で支払う費用なので返還されません。最近は「礼金なし」という物件が増えてきました。敷金・礼金ともに家賃の1~2ヶ月分が目安です。

仲介手数料

不動産会社に支払う手数料です。0.5~1ヶ月分の家賃が相場です。

火災保険料

火災保険への加入が義務付けられている物件も多くあります。2年分まとめて支払う場合の相場は10,000~30,000円です。

鍵の交換

トラブルを未然に防ぐために、多くの物件において借主が変わる度に鍵を交換します。10,000~20,000円が相場です。

家賃保証会社

物件を借りる際は、家賃の滞納に備えるために基本的に保証人が必要になります。保証人がいない場合は、保証会社を利用して物件を借りることができます。その際、保証会社に支払う費用相場は家賃の0.5~1ヶ月分です。

その他の費用

引越しにかかる主な費用として、上記の他にも近所に挨拶周りをする際の「手土産代」があります。集合住宅の場合は両隣と上下のお部屋の住人の方と管理人さん、一戸建てなら両隣と階上・階下の部屋に対して500~1,000円程度の土産を持っていきます。

一人暮らしの引越し予算

引越し代の予算

繁忙期に引っ越す場合、市町村内などの短距離移動であれば、荷物の量に応じて約35,000~50,000円が相場です。引っ越す距離が長くなるにつれて高くなり、500km以上移動する場合には約     59,000~82,000円となります。

通常期であれば、短距離の引越し代は約30,000~40,000円、長距離の引越し代は約57,000~76,000円です。

退去費用の予算

退去費用、すなわち原状回復費用は、敷金がいくら返還されたかで見積もることができます。原状回復費用は部屋の使い方によって異なるため、敷金の返還は全額返還からまったく返還されないケースまでさまざまです。

政府の統計をみてみると、平均的には敷金の約4割が返還されています。したがって、原状回復費用は敷金の6割程度であることが一般的なようです。敷金を家賃の1ヶ月分程度とし、一人暮らしの家賃の全国平均を約50,000円とすると、その6割なので退去費用としては50,000×0.6=30,000円の費用がかかり、その分だけ敷金が返ってこなかったことになります。

物件の初期費用

物件の初期費用は、家賃から決まる予算と、仲介手数料や鍵の交換費用などの家賃から独立した費用とを合計することで求めることができます。一人暮らしの家賃の全国平均を約50,000円とすると、物件の初期費用は約220,000円となります。場所によって大きく変わりますが、東京のシミュレーションを行う場合、家賃72,000円とし、前家賃や管理費、敷金礼金と手数料を先述した相場の最安値で見積もり、火災保険を5,000円、鍵交換費用を10,000円として足すと以下のような式になります。
7.2+7.2+7.2×0.05+7.2+7.2+7.2×0.5+0.5+1=約34.3万円     

二人暮らしの引越し予算

引越し代の予算

繁忙期に引っ越す場合、市町村内などの短距離移動の場合は約82,000円が相場です。引っ越す距離が長くなるにつれて高くなり、500km以上移動する場合に約167,000円となります。

通常期であれば、短距離の引越し代は約64,000円、長距離の引越し代は     約115,000円です。二人暮らしの引越しでは荷物の量に大きなばらつきがあり、相場からずれることもあるため注意しましょう。また繁忙期と通常期で引越し代に大きな開きがあることも忘れてはなりません。

退去費用の予算

一人暮らしの場合と同じように計算すると、二人暮らしの家賃として全国平均の約56,000円を用いれば、その6割、56,000×0.6=約33,000円が必要だったことになります。

物件の初期費用

物件についても一人暮らしの場合と同じように計算すると、全国平均は約298,000円、東京都の場合は約432,000円となります。

家族の引越し予算

引越し代の予算

ここでは家族4人の引越しについて考えることにします。繁忙期に引っ越す場合、市町村内など短距離移動の場合は約117,000円が相場です。引っ越す距離が長くなるにつれて高くなり、500km以上移動する場合に約210,000円となります。

通常期であれば、短距離の引越し代は約97,000円、長距離の引越し代は約150,000円です。家族の引越しは荷物の量のばらつきがさらに大きくなるので、相場からのずれもより大きくなります。

退去費用の予算

家族の家賃として全国平均の約73,000円を用いると、その6割の約44,000円が必要だったことになります。

物件の初期費用

前家賃や管理費、敷金礼金と手数料を先述した相場の最安値で見積もると、全国平均は約346,000円、東京都の場合は約520,000円となります。

引越し費用を安く抑える方法

複数の不動産会社を比較する

一口に不動産会社といっても、スタッフの応対の仕方や取り扱い物件数、得意とするエリアなどそれぞれ特徴があります。複数の会社のサイトを比較したほうがいろいろな物件を探すことができるでしょう。また手数料の設定も異なるので、同じ物件でも費用が変わる場合があります。比較サイトを使うと簡単に多数の物件の情報を比較できるためぜひ活用しましょう。

礼金なしの物件を選ぶ

家賃が同じでも、敷金・礼金、仲介手数料、共益費などによって引越しにかかる費用が大きく変わります。最近は礼金や敷金、仲介手数料が無料になる物件も増えており、礼金なしの物件を選べば家賃1~2ヶ月分の費用を減らすことができます。ただし、礼金をなくした分だけ家賃を周囲の相場より高くする物件もあるので注意しましょう。

フリーレントを利用する

フリーレントとは入居してから一定期間家賃が無料になる物件です。1~2ヶ月分の家賃が無料になれば当然引越し費用を安く抑えることができますが、フリーレントの物件を早く解約すると違約金やフリーレント分を請求される場合があります。また礼金なし物件と同じように、フリーレントでも家賃が相場より高く設定されていることもあるので注意が必要です。

複数の引越し業者の見積もりを取る

自分で作業する分を増やして必要な分だけ引越し業者のサービスを利用すれば、引越し費用を抑えられます。引越しの料金は引越し業者が提供するサービスによって異なるため、まずは複数の引越し業者の見積もりを取り、自分にとって一番リーズナブルな引越し業者を選びましょう。

不用品を処分する

引越しの荷物が少なければ作業員の人数もチャーターするトラックの台数も少なくなるため、引越しにかかる費用を抑えることができます。一人暮らしの場合はトラックをチャーターしない引越しプランを選べばさらに費用を抑えることができます。不用品をできるだけ処分して、引越し先に持っていく荷物を減らしましょう。

まとめ

引越しは多くの人にとって人生の一大イベントです。やるべきことがたくさんあるので、特に引越しに慣れていない人はいきなり引越しを実行に移そうとせず、しっかりと計画を立てるようにしましょう。計画を立てることで引越しに必要な費用や日数が見えてきます。引越しは一時的に多額の予算が必要なライフイベントなので、計画的に予算を立て、節約方法を駆使しながら「コスパの良い」引越しを目指してください。