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家と虫眼鏡
  • 近距離の引越しは、遠くまで運搬しないことから相対的に料金が安い。
  • 近距離の引越しは土地勘のある地域密着業者に依頼するのがおすすめ。
  • 引越しの際は、午後や「フリー便」で依頼すると費用をさらに安くすることができる。

同じ市区町村の中など、近距離での引越しを検討している方もいらっしゃるでしょう。近距離での引越しは、長距離とは異なるお得に引っ越すポイントがあります。この記事では近距離での引越しの特徴や方法、お得に引っ越すためのポイントについて解説します。

近距離での引越しの特徴

引っ越し作業をする女性

近距離で引っ越す際には、遠距離の場合と比べて料金面や手続き面で違う点があります。料金面では、遠くまで運搬しないため相対的に料金が安くなる 場合が多く、業者によっては近距離引越し用のパックも利用可能です。手続き面では、同じ市区町村内での引越しであれば「転出・転入届」ではなく「転居届」を提出する必要があります。

近距離の引越し費用は安い

近距離での引越しは、多くの場合、遠距離と比べて料金が安くなります。引越し業者の移動距離が長くなると料金が高くなるため、近場への引越しであれば移動距離が伸びない分、料金もあまり高くなりません。参考として、首都圏での近距離の引越し相場は、通常期であれば3~5万円、繁忙期では5~7万円ほどといわれています。 業者によっては近距離での引越し者に向けたパックを提供しており、さらに安く引っ越すことも可能です。荷物の量に制限がある場合もありますが、利用条件を満たしている場合は積極的に活用を検討してみましょう。

■通常期(5~2月)

時期 単身 2人家族 3人家族 4人家族 5人家族
~15km未満
(市区町村内)
¥29,572 ¥47,025 ¥54,219 ¥68,002 ¥73,502
~50km未満
(都道府県内)
¥41,525 ¥59,543 ¥67,573 ¥82,742 ¥88,242
~200km未満
(同一地方内)
¥71,082 ¥82,082 ¥95,645 ¥120,461 ¥131,461
~500km未満
(近隣地方)
¥86,460 ¥97,460 ¥111,023 ¥135,839 ¥146,839
500km~
(長距離)
¥101,838 ¥112,838 ¥126,401 ¥151,217 ¥162,217

■繁忙期(3~4月)

時期 単身 2人家族 3人家族 4人家族 5人家族
~15km未満
(市区町村内)
¥35,486 ¥84,645 ¥97,594 ¥122,404 ¥132,304
~50km未満
(都道府県内)
¥49,830 ¥107,177 ¥121,631 ¥148,936 ¥158,836
~200km未満
(同一地方内)
¥85,298 ¥147,748 ¥172,161 ¥216,830 ¥236,630
~500km未満
(近隣地方)
¥103,752 ¥175,428 ¥199,841 ¥244,510 ¥264,310
500km~
(長距離)
¥122,206 ¥203,108 ¥227,522 ¥272,191 ¥291,991

超近距離引越しの費用相場

一般的に、遠くに引っ越す場合は引越しの費用も高くなるので、遠方への引越しでは資金を多めに用意しておきましょう。一方で、「同じ町内」や「数軒となり」といった超近距離の引越しをされる場合には、さらに費用が抑えられる傾向にあります。

転居届の提出が必要

近距離の引越しの場合、現在住んでいる市区町村から出ないパターンもあるでしょう。同じ市区町村内で引っ越す場合は、役所で「転居届」を提出します。転居届は市区町村を越えて引っ越す際に提出する「転出届」や「転入届」と異なり、引越し完了後に役所で直接提出するだけで手続きが完了します。

転居届の提出期限は引越しから14日以内と定められています。手続きをせずにいると5万円以下の過料を科されることがあるため、引越し後はなるべく早く役所に転居届を提出しましょう。なお、転居届は引っ越す本人以外の人が代理人として提出することもできます。この場合は、本人が委任状を書いて代理人に持参してもらう必要があります。

近距離引越しの方法とそれぞれのメリット・デメリット

人差し指を指す男性

近距離での引越しは、大まかに分類すると「引越し業者を利用する」場合と「自力で引っ越す」場合とがあります。引越し業者を利用する場合は、プロに任せることでスピード感と安心感を得られるでしょう。多数の業者とプランがあるため、自分の引越しに合った選択をすることが重要です。一方、自力で引っ越す場合は、プライバシーを確保しつつ安く引っ越せるというメリットがあります。大きめの車をレンタルして行うことが多く、梱包資材なども自分で用意する必要があります。それぞれの方法の特徴を踏まえて、自分が引越しにおいて何を重視するかで引越し方法を選びましょう。

引越し業者を利用する

引越しの基本的な方法は、引越し業者に依頼することです。日本全国に大小さまざまな引越し業者がおり、それぞれに多様な特徴や引越しプランがあります。引越し業者を利用する際には、自分にとって最適な業者とプランを選ぶことが大切です。 また、引越し業者の利用にはメリットとデメリットがあります。作業を引越しのプロに任せることで安全・確実な引越しを望めますが、主に出費の増加と日程の制限が懸念点です。

メリット

1.作業をプロに任せることができる

プロである業者は梱包や運搬などの引越し作業に長けており、大きな家具の梱包や重い家電の運搬など難易度の高い作業でも迅速かつ確実に行ってくれます。

2.万が一の場合に補償してくれる可能性がある

荷物や部屋などに傷がついても業者側が補償してくれる場合があります。国土交通省の告示により、引越し業者は運送中の荷物滅失・毀損などに対して損害賠償の責任を負うと定められているため、業者の過失による損害であれば業者に伝えることで補償を受けられます。ただし、一定期間内の申告が必要だったり、アンティーク家具など特に価値が高いと感じるものに関しては事前に業者に連絡が必要だったりと一定の決まりがあるため注意が必要です。また、お皿や電化製品の破損・故障などの場合は梱包不十分や経年劣化と判断されて補償対象外となることもあるため、事前に業者によく確認しておきましょう。

3.梱包や運搬以外のサービスもある

梱包や運搬以外のサービスもある
多くの業者がダンボールなどの各種梱包資材を提供しており、なかにはオプションでエアコンの付け外しなどもお願いできる業者もあります。プランによっては自分でほぼ何もせずに引っ越せる場合もあります。

デメリット

1.お金がかかる

引越し業者に依頼するとどうしてもある程度の費用が発生します。引越し作業そのものの料金に加えて、一定量以上の梱包資材を用意してもらったりオプションを利用したりすると、さらに追加でお金がかかります。楽に引っ越そうとするとすればするほど、想定よりも高額な引越し料金が発生してしまうかもしれません。

2.引越し日時が制限される

業者の空き状況に左右されるため、引越し日時の選択肢が制限されます。特に予約が集中する繁忙期は、かなり早くから予約しないと希望の日時を確保できない場合があります。

3.プライバシーの侵害を感じることがある

引越し業者に依頼する関係上、スタッフが荷物を触ったり家に入ったりすることを許容しなくてはなりません。自分のプライベート空間に人を立ち入らせたくない人にとっては、この点も気になるでしょう。

近距離の引越し費用を安くする方法

近距離での引越しをお得に行うにはいくつかのポイントがあります。お金がかかる引越しにおいて、少しでもコストを下げられるようにポイントを説明していきます。ご自身の引越しにあった工夫をして費用を抑えた引越しにしましょう。

レンタカーなどを利用して自力で行う

特に近距離での引越しの場合、引越し業者に依頼せずに自力で行うことも可能です。基本的にはレンタカーショップからバンや軽トラックなどを借りて運搬に使います。車種は荷物の量や当日の天候などから判断しましょう。

引越し業者への依頼と同様に、自力での引越しもメリット・デメリットがあります。安価かつ自由度高く引っ越すことができますが、破損やケガなどに対する補償は得られません。

メリット

1.比較的安く引っ越せる

基本的に引越し業者に依頼するよりも費用がかかりません。レンタカーを借りたりダンボールを用意したりとある程度の出費は必要ですが、業者に依頼する場合と比べると多くの場合で安く済みます。

2.引越し日時を自由に決められる

業者に依頼する必要がないため、自分の用意ができればいつでも引越し作業を行えます。引越し前後の予定も立てやすいでしょう。

3.プライバシーを守りやすい

自力での引越しでは、部屋に入ったりものを触ったりするのは自分や知人のみです。見ず知らずの人が荷物を触ったりプライベート空間に入ったりすることが気になる場合は、自力での引越しも検討すると良いでしょう。

デメリット

1.補償を受けられない

例えば梱包・運搬中に荷物や部屋を傷つけてしまっても補償を受けることができません。荷物や部屋だけでなく、レンタカーに傷をつけてしまったり運転中に事故を起こしてしまったりという可能性もあります。

2.一定の出費はある

自力での引越しは費用を安くすることができますが、 業者に依頼する場合とは違った形での出費は発生します。具体的には、レンタカーの料金やガソリン代、ダンボールやテープなど各種梱包資材の費用などが必要です。

3.手伝い後の謝礼が必要

引越し作業はなかなか1人で行えるものではないため、通常は家族や知人などに協力を依頼します。特に家族以外の友人などに手伝ってもらった場合は、言葉以外の方法でもお礼の気持ちを示すのがおすすめです。お礼として現金を渡したり、後日食事などに誘ったりすることを検討しましょう。

得な引越しを実現させるポイント

近距離での引越しをお得に行うにはいくつかのポイントがあります。まず、引越し業者に依頼する場合は、地域密着型のサービス展開をしていることが多い中小規模の業者を選ぶのがポイントです。また、自力で引っ越す場合も大きな荷物だけは業者に任せるという選択肢もあります。その他、業者への依頼は予約が集中する午前中よりも午後やフリー便を選べば安価に予約できることが多いでしょう。

地域密着の中小企業

引越し業者には大手業者と地域密着の中小業者がありますが、近距離での引越しは中小業者の利用も検討しましょう。多くの中小業者は一定の地域で地域密着型のサービスを展開しているため、地域内に土地勘があり柔軟な対応を期待できます。また、スタッフの人数が比較的少ない分チームワークが良く、同じスタッフに一貫して対応してもらえることが多いためコミュニケーションが円滑に進む可能性も高くなります。さらに料金も大手より安いことが多いため、引越し業者の充実したサービスを受けつつ安価に引っ越すことができるでしょう。

地域密着の中小規模の業者 引越し費用
A社(首都圏エリアの同一区内、隣接する区間の移動距離) 13,500円
B社(首都圏エリア10Km以内の移動距離) 18,000円
C社(県内のみの移動距離) 26,250円

大型家具や家電だけ業者に任せる

基本的には自力で引越し作業を進めて、家電や家具などの大きな荷物だけを引越し業者に任せることもできます。大きな荷物は自分で梱包・運搬すると破損やケガなどのリスクが高いため、大きな荷物を業者に任せる方法はコストを下げつつ安全性を確保するのに有効な方法 です。引越し業者側でも大きな荷物限定のプランを提供していることがあり、通常の引越しプランより料金が安く設定されていることが多いです。どの業者が限定プランを提供しているか事前に確認しておきましょう。

午前中以外の時間帯で依頼する

引越し業者を利用する場合、午前中ではなく午後や「フリー便」 で依頼すると費用を安くすることができます。やることが多い引越し当日はなるべく早く新居への移動を済ませたい、と考える人が多く、結果として引越し依頼が集中する午前中の料金は高い傾向にあります。相対的に午後は料金が安いため、午後の便、あるいは時間帯を業者側が決めるフリー便を選ぶと午前中指定より安く引っ越すことができるでしょう。 ただし、午前中以外の予約の場合、基本的には午前の引越し案件が終わってから業者が来訪することになります。場合によっては開始時刻が遅くなるため、午後やフリー便を選ぶ際にはその後の予定を組まないでおくと安心です。

まとめ

この記事では、近距離での引越しの特徴と方法、そしてお得に引っ越すポイントを紹介しました。近距離での引越しは遠距離より料金が安いことが多く、業者によっては近距離引越し用のパックも用意されています。また、近距離での引越しは引越し業者に依頼するだけでなく自力で引っ越すこともできます。プロである業者に任せないため手間がかかり万一の補償がありませんが、プライバシーを守り自由なタイミングで安く引っ越せる のは嬉しいポイントでしょう。近場での引越しは手段の選択肢が多く、それだけに悩みどころも増えます。各手段のメリットとデメリットを理解して、自分が最も満足できる引越し手段を選んでください。